ピスタチオは、粒のままだけでなく、ジェラート・クリーム・焼き菓子のペーストにも使われます。見た目で入っていないと判断せず、材料と調理中の混入を確認しましょう。カシューナッツとの関連にも注意が必要です。
ジェラート・クリーム・焼き菓子と食品表示
ピスタチオ入りのジェラート、ケーキ、チョコレート、ペースト、ミックスナッツなどが確認の対象です。粉やクリームになっていると粒が見えません。緑色でも抹茶など別の材料の場合があり、色だけでは使用の有無を判断できません。
ピスタチオは、特定原材料に準ずるもの(アレルギー表示が推奨される食品)です。容器包装された加工食品でも、アレルギー表示が必ずあるとは限りません。買うたびに原材料欄とアレルギー表示を読み、不明な原料はメーカーへ確認してください。「表示がないから入っていない」とは考えません。
外食や量り売りでは、包装された加工食品と同じ表示を期待せず、「ピスタチオやそのペーストを使っていますか」「トッピングやクリームにも入っていますか」「アイスのすくい器やミキサーは共用ですか」と、材料と調理中の混入を分けて尋ねます。
ロースト・粉末・共用器具の注意
ローストや焼き菓子への加工だけで、食べられるとは判断しません。食べられる製品や量は主治医と確認し、家庭で少量を食べて試すことは避けてください。
ミックスナッツからピスタチオだけを取り除いたり、菓子のトッピングを外したりしても、ほかの部分に成分が残る場合があります。最初から使わない料理・製品を選び、家庭では加える前に取り分けます。
器具や手などを介して原因食品が混ざることを「交差接触」といいます。ナッツの粉砕機、菓子用ボウル、クリームのへら、ジェラートのすくい器、量り売りのスコップなどを確認し、器具の使い分けと洗浄を行います。加熱や消毒を、原因成分を取り除くための洗浄の代わりにはしません。
アレルギーの原因を補足
ピスタチオに含まれるたんぱく質に、免疫(体を守る仕組み)が過剰に反応して症状が出ます。原因や食べられる範囲は、食事と症状の経過、検査などを合わせて医師が判断します。
カシューナッツとの関係
ピスタチオとカシューナッツは、似た成分に反応する「交差反応」が起こりやすい組み合わせです。どちらかにアレルギーがある場合、もう一方も避ける必要があるため、主治医に両方の扱いを確認してください。食べた経験がないから大丈夫と考えて、家庭で試さないようにします。
一方、ほかのナッツや落花生まで、名前や見た目だけですべて同じ扱いにはしません。すでに食べられる食品、避けるよう指示された食品、未確認の食品を分けて整理します。ナッツの種類ごとに食べられるかどうかと、製品にほかのナッツが混ざる可能性は別に確認します。
料理やお菓子を置き換えるとき
ピスタチオの香りや食感を別のナッツで置き換える場合も、そのナッツを本人が食べられるかの確認が必要です。カシューナッツを自己判断で代わりに使わないでください。
菓子はナッツを加えない配合を選ぶ方法もあります。果物や香り付けの材料を使う場合は、本人が食べられるものと製品の原材料を確認します。複数の食品を避けて食事が偏るときは、医師・管理栄養士へ相談してください。
症状が出たときの対応
口やのどのかゆみ、唇の腫れ、じんましん、腹痛・おう吐などが出ることがあります。食べるのをやめ、本人を一人にせず、症状の変化を確認します。医師から緊急時の指示を受けている場合はそれに従い、症状が広がる・改善しない場合は速やかに受診してください。
処方されたアドレナリン自己注射薬(重いアレルギー反応に使う緊急薬)は、医師の指示どおりに使い、すぐ救急車を呼びます。立たせたり歩かせたりせず、その場で安静にして119番の指示に従ってください。薬で落ち着いても受診が必要です。
記録のために対応を遅らせず、可能なら食べた物・量・時刻、症状の経過と原材料表示を残します。菓子のクリームやトッピング、ミックスナッツの種類も分かれば医師へ伝えてください。
検査・診断について
血液検査が陽性というだけでは、食べたときに症状が出るとは決まりません。食物経口負荷試験(食品を食べて反応を確認する検査)は、必要性を判断し、緊急対応ができる医療機関で行います。自己判断で食べ直したり、量を増やしたりしません。
よくある質問
緑色ではない焼き菓子なら、ピスタチオは入っていませんか?
色は不使用の根拠になりません。生地やクリームに粉・ペーストが入っている場合もあるため、商品ごとの原材料と店・メーカーの情報を確認します。

