ごまアレルギーでは、粒のトッピングだけでなく、すりごま・練りごま・たれやドレッシングを確認します。食べられる形や、ごま油を避ける必要があるかは、本人の反応に合わせて主治医と決めます。
たれ・ドレッシングと食品表示
ごまだれ、ごまドレッシング、担々麺、ごま豆腐、和え物、ふりかけ、パン・菓子のトッピングなどを確認します。すりごまや練りごまが料理に混ざっていると粒が見えないため、見た目や料理名だけでは使用の有無を判断しません。
ごまは特定原材料に準ずるもの(表示推奨)です。容器包装された加工食品でも、ごまのアレルギー表示が必ずあるとは限りません。原材料欄とアレルギー表示を買うたびに読み、不明な点はメーカーへ確認します。
表示上の「ごま」には白ごま・黒ごま・金ごまのほか、ごま油・練りごま・すりごまなども含まれます。外食や量り売りでは包装済み加工食品と同じ表示を期待せず、「たれや仕上げ油にもごまを使っていますか」「調理器具や油は共用ですか」と、材料と混入を分けて確認してください。
粒・すりごま・ごま油と調理の注意
粒ごまが食べられても、すりごまや練りごまを同じように食べられるとは判断しません。粒より、すった形のほうが症状が出やすいことがあるため、ごまだれやペーストも含めて食べられる形と量を主治医へ確認します。炒る・焼くことで安全になるとも考えません。
ごま油は食べられる場合もあり、必ず除去するとは限りません。これまでの反応や使う製品も含めて主治医と相談し、油だから安全と自己判断したり、家庭で少量試したりしないでください。
見える粒だけを取り除いても、たれや油、ごまの粉が残っている可能性があります。使わない料理を選び、家庭ではごまを加える前に別の器へ取り分けます。
器具などを通じて原因食品が混ざることを「交差接触」といいます。すり鉢・すりこぎ・ミル・たれ用スプーン・トング・取り箸の使い分けと洗浄を確認し、ごまの粉やたれがほかの食品へ付かないようにします。油も除去する指示がある場合は、共用の調理油を確認してください。加熱や消毒だけで原因成分を取り除けるとは考えません。
アレルギーの原因を補足
ごまに含まれるたんぱく質に、免疫(体を守る仕組み)が必要以上に反応して症状が出ます。アレルゲンは、アレルギーの原因となる成分のことです。検査の反応だけでなく、実際に何をどの形で食べ、どのような症状が出たかを合わせて判断します。
ナッツと区別し、食べられる食品で補う
ごま・落花生・木の実は別の食品です。ごまアレルギーというだけで、落花生やナッツをまとめて除去する必要はありません。一方、代用品として新しいナッツを試すことも避け、本人が食べられる食品を使います。
香り付けは、本人が食べられるしそ・しょうが・ねぎなどで工夫できます。ごまの代わりを1つの商品で補おうとせず、食べられる肉・魚・卵・大豆製品、使用できる油などを食事全体で組み合わせます。複数の食品を避けている、食べられる種類や量が少ない場合は、医師・管理栄養士に相談してください。
症状が出たときの対応
口やのどのかゆみ、唇の腫れ、じんましん、腹痛・おう吐などが出ることがあります。食べるのをやめ、本人を一人にせず、症状の変化を確認します。軽く見える場合も医師からの緊急時の指示に従い、改善しない・広がる場合は受診してください。
処方されたアドレナリン自己注射薬(重いアレルギー反応に使う緊急薬)は、医師の指示どおりに使い、すぐ救急車を呼びます。立たせたり歩かせたりせず、その場で安静にし、119番の指示に従ってください。薬の使用後に落ち着いても受診が必要です。
記録のために対応を遅らせず、可能なら食べた物・量・時刻、症状の経過と原材料表示を残します。粒・すりごま・練りごま・油など使われた形、たれの商品名も分かれば医師へ伝えます。家庭で食べ直して原因を確かめないでください。
検査・診断について
血液検査が陽性というだけでは、食べたときに症状が出るとは決まりません。食物経口負荷試験(食品を食べて反応を確認する検査)は、必要性を判断し、緊急対応ができる医療機関で行います。自己判断で食べ直したり、少しずつ量を増やしたりしません。
よくある質問
白ごまで症状が出ても、黒ごまなら食べられますか?
色の違いだけでは判断できません。白ごま・黒ごま・金ごまはいずれも表示制度上の「ごま」に含まれます。別の色なら安全と考えて家庭で試さず、必要な除去範囲を主治医と確認してください。

