大豆アレルギーでは、豆腐・豆乳・納豆・調味料を同じ扱いにせず、食べられる食品を個別に確認します。豆腐を食べられても、豆乳で症状が出る場合があります。
豆腐・豆乳・大豆たんぱくと食品表示
大豆、枝豆、豆腐、油揚げ、きなこ、豆乳、納豆のほか、大豆粉・大豆たんぱくを使う代替肉や加工肉、菓子、飲料などを確認します。しょうゆ・みそ・大豆油は、除去が必要かを別に確認します。
大豆は特定原材料に準ずるもの(表示推奨)です。容器包装された加工食品でもアレルギー表示が必ずあるとは限りません。買うたびに原材料欄とアレルギー表示を読み、不明な原料の由来はメーカーへ確認します。表示がないことを、不使用の根拠にはしません。
外食や量り売りでは包装済み加工食品と同じ表示を期待せず、「大豆たんぱくや豆乳を使っていますか」「しょうゆ・みその使用はありますか」「ミキサーや取り箸は共用ですか」と、使用材料と調理中の混入を分けて確認します。
豆乳・発酵食品・油の扱い
しょうゆ・みそ・精製された大豆油は、大豆アレルギーでも使えることが多い食品です。発酵で原因たんぱく質が分解されたり、精製でたんぱく質が少なくなったりします。一律に除かず、本人が食べられる製品と量を主治医と確認してください。
一方、発酵食品ならすべて同じとは限りません。納豆、豆腐、豆乳の反応は異なる場合があります。加熱・発酵・精製という表示だけで安全と判断したり、家庭で食べ直して確認したりしません。
豆乳を使った飲み物のミキサー、きなこを扱う作業台、豆腐・油揚げの取り箸などを確認します。器具や手から原因食品が混ざる「交差接触」を防ぐため、使い分けと洗浄を行います。加熱や消毒だけで成分を確実に除けるとは考えません。
アレルギーの原因を補足
大豆のたんぱく質が原因となる型のほか、花粉のたんぱく質と似た大豆成分に反応する型があります。同じ大豆由来でも加工によって反応が異なるため、食品名だけでは病型や除去範囲を決められません。
花粉症と豆乳・納豆の遅い反応
ハンノキ・シラカンバなどの花粉症と関連して、豆乳でアレルギー症状が出る型があります。花粉と食品の似た成分への反応を「交差反応」といい、口のかゆみだけでなく全身に症状が出ることもあります。豆腐を食べられた経験だけで豆乳を試さないでください。
納豆を食べて数時間から半日ほど後に症状が出る場合には、大豆そのものではなく、粘りの成分であるポリγグルタミン酸へのアレルギーが関係することもあります。納豆の反応をすべて大豆アレルギーと決めず、食べた時刻と症状の経過を医師へ伝えます。
ほかの豆類と栄養の補い方
大豆アレルギーを理由に、あずき・いんげん・えんどう・落花生などの豆類をまとめて除く必要があるとは限りません。既に症状がある食品は避け、必要な除去範囲を主治医と決めます。
豆腐や豆乳などを除く場合は、本人が食べられる肉・魚・卵などを主菜にして、たんぱく質を補います。調味料も除く指示がある場合は、米・雑穀などを原料とする代替品を検討し、原材料を確認します。複数の食品を除く場合は医師・管理栄養士と献立を調整してください。
症状が出たときの対応
口やのどのかゆみ、唇の腫れ、じんましん、腹痛・おう吐などが出ることがあります。食べるのをやめ、本人を一人にせず、症状の変化を確認します。軽く見える場合も医師からの緊急時の指示に従い、改善しない・広がる場合は受診してください。
処方されたアドレナリン自己注射薬(重いアレルギー反応に使う緊急薬)は、医師の指示どおりに使い、すぐ救急車を呼びます。立たせたり歩かせたりせず、その場で安静にし、119番の指示に従ってください。薬の使用後に落ち着いても受診が必要です。
記録のために対応を遅らせず、可能なら食べた物・量・時刻、症状の経過と原材料表示を残します。豆乳・豆腐・納豆などの食品名、製品名と加工法、花粉症の有無も分かれば医師へ伝えます。家庭で食べ直して原因を確かめないでください。
検査・診断について
血液検査が陽性というだけでは、食べたときに症状が出るとは決まりません。食物経口負荷試験(食品を食べて反応を確認する検査)は、必要性を判断し、緊急対応ができる医療機関で行います。自己判断で食べ直したり、少しずつ量を増やしたりしません。
よくある質問
大豆アレルギーなら、しょうゆも変える必要がありますか?
しょうゆは発酵により原因成分が分解され、使えることが多い食品です。自己判断で調味料まで除去を広げず、これまでの反応と主治医の指示を確認します。除去が必要と判断された場合は、本人に合う代替調味料を選びます。

