小麦では、米粉パンや「グルテンフリー」の表示、しょうゆの扱い、食後の運動による反応が確認のポイントです。
米粉パン・衣・ルウと小麦の表示
パンや麺だけでなく、次のような食品にも小麦が使われます。商品や店によって材料が違うため、料理名や見た目だけでは判断できません。
- パン、うどん、パスタ、餃子の皮、麩
- 天ぷらやフライの衣、パン粉
- カレー・シチューのルウ、クッキーなどのお菓子
- 小麦粉や小麦グルテンを加えた米粉パン
日本の容器包装された加工食品では、小麦はアレルギー表示の義務対象です。原材料名と「一部に小麦を含む」などの表示を、その都度確認しましょう。いつもの商品でも材料が変わることがあります。
加熱・しょうゆ・代替食品の注意
- 小麦を使う食品は分けて保管する
- 手、調理器具、作業台をよく洗う
- 小麦粉が舞う場所やパン粉の容器に注意する
- 共用のゆで湯・揚げ油、トースターのパンくずを確認する
- 洗い残しを確認し、必要に応じて専用の器具を用意する
しょうゆは、一般に製造時の発酵で小麦のたんぱく質が分解されるため、小麦アレルギーでも避ける必要がないことがあります。ただし、すべての発酵食品に同じことがいえるわけではありません。重い症状が出たことのある人も含め、食べてよいかは医師に確認します。
主食には食べられる米や米麺、とろみには片栗粉や米粉を使う方法があります。代替製品も原材料と製造時の混入を確認します。別の食品へのアレルギーがある人、複数の食品を避ける人、妊娠・授乳中の人は、医師や管理栄養士と食事を調整しましょう。
小麦と大麦・ライ麦のたんぱく質が似ているため、両方に反応する場合がありますが、すべての麦類を避ける必要があるとは限りません。食品ごとに確認します。そばは小麦とは別の食品ですが、小麦粉を混ぜた麺もあります。
小麦の原因を補足
小麦に含まれるグリアジン、グルテニンなどのたんぱく質に、体を守る免疫の仕組みが反応して起こります。グルテンに関係する別の病気「セリアック病」とは異なります。
症状が出たときの対応
口やのどのかゆみ、じんましん、腹痛・おう吐などが現れることがあります。食べるのをやめ、本人を一人にせず、症状の変化を確認してください。軽く見える場合も、医師からの緊急時の指示に従います。
処方されたアドレナリン製剤(緊急薬)は医師の指示どおりに使い、救急車を呼びます。抗ヒスタミン薬はその代わりになりません。立たせたり歩かせたりせず、119番の指示に従います。薬の使用後に落ち着いても受診してください。
記録のために対応を遅らせず、可能なら食べた物・量・時刻と商品の表示を残します。緊急時の対応を詳しく見る(東京都)
検査・診断について
血液検査の陽性だけでは、食べたときに症状が出るとは決まりません。食事と症状の経過を医師に伝えます。必要な食物経口負荷試験(食品を食べて反応を確認する検査)は医療機関で行い、家庭で食べ直したり、少量ずつ慣らしたりしないでください。
よくある質問
米粉パンなら食べられますか?
小麦粉や小麦グルテンを加えた米粉パンもあります。名前だけで判断せず、原材料名とアレルギー表示を確認してください。
グルテンフリーなら食べられますか?
小麦アレルギーの人にとっての安全を保証する表示ではありません。基準が日本のアレルギー表示と異なる場合もあるため、小麦の使用や製造時の混入について確認します。

