鶏肉・鶏レバーは、生や半生で食べない。カンピロバクター対策は、中心までの加熱と、肉汁や器具から菌を移さないことが基本です。新鮮さや表面のあぶりだけでは、安全と判断できません。
原因と症状
鶏刺し、鶏たたき、鶏わさ、加熱不足の焼き鳥などが原因になります。新鮮さや表面のあぶりだけでは、安全と判断できません。少ない菌でも感染することがあります。
鶏肉以外の食肉・内臓、殺菌されていない乳、飲用の安全が確認できない水にも注意が必要です。日本で通常販売される牛乳は加熱殺菌されています。
主な症状
主な症状は下痢、腹痛、発熱、吐き気・おう吐。頭痛や寒気、だるさも起こります。発症までの目安は1〜7日で、数日前の食事が関係することもあります。多くは1週間ほどで回復しますが、経過には個人差があります。
調理での予防
予防の三原則
この原因での注意点
三原則は、細菌による食中毒を防ぐための共通の考え方です。カンピロバクターは通常、食品中では増えず、少ない菌でも感染します。冷蔵・冷凍だけに頼らず、「つけない」「やっつける」を特に重視してください。
鶏肉は洗わず加熱
- 鶏肉を水で洗わない:はねた水で流し台や周りの食品へ菌が広がるおそれがあります。
- 肉汁・器具を分ける:肉は漏れない袋や容器で冷蔵・冷凍。サラダを先に用意し、生肉用と加熱後用のトング・箸・皿を分けます。
- 手と道具を洗う:生肉や動物に触れた後は石けんと流水で手洗い。包丁・まな板は洗剤で洗い、材質に合う方法で消毒します。
冷凍しても菌が生き残る場合があり、解凍後も加熱が必要です。低温調理では中心温度と保持時間を守り、調理器の説明や安全な加熱条件のあるレシピに従います。火を止めた湯へ入れるだけの自己流の調理は避けてください。
加熱温度の確認
日常の予防
動物や飼育用品に触れた後、トイレの後、食事の前は、石けんと流水で手を洗います。
肉汁が付いた冷蔵庫の棚や取っ手は汚れを落とし、材質と製品表示に合う方法で手入れします。
手洗いの用品
石けん・ハンドソープと、清潔な個人用タオルまたはペーパータオルを用意します。器具用の洗剤や塩素系漂白剤を、手洗いに使わないでください。
嘔吐物の片付け
原因が分からない嘔吐・下痢にも備えるための手順です。症状だけで原因を決めず、吐いたものや便には素手で触れないでください。
片付けの用品
- 身を守るもの:使い捨て手袋・マスク・エプロン。
- 拭き取り・廃棄用:ペーパータオル、密閉できる袋。
- 物の消毒用:場所・材質に合う消毒用品。
片付けの手順
- 周りの人を離し、換気します。使い捨て手袋・マスク・エプロンを着用します。
- 乾く前に、ペーパータオルで外側から中心へ静かに拭き取ります。汚れを広げないようにします。
- 汚れを取り除いてから、場所・材質に合う方法で消毒します。
- 使用した物を袋に密閉して廃棄し、手袋を外した後も石けんと流水で手を洗います。十分に換気してください。
塩素系漂白剤は物の消毒用です。手や食品には使いません。薄める量と処理方法は、ノロウイルスを想定した嘔吐物処理の手順・用品で確認してください。感染が判明している場合は、医療機関・保健所の指示に従います。
受診の目安
下痢・おう吐があるときは医療機関へ相談し、飲める場合は少しずつ水分を補います。
- 水分を保てない、尿が少ない、血便、強い腹痛、高熱が続く、症状が強い・長引く場合は受診を急いでください。
- 乳幼児・高齢の人・持病や治療で免疫が低下している人は、軽く見えても早めに相談します。
息苦しい、意識がはっきりしない、呼びかけに反応しない場合などは119番です。下痢止めなどを自己判断で使わず、医師・薬剤師へ確認してください。無理に吐かせないでください。
食べた物と日時、発症時刻、同じ食事をした人の症状を医師へ伝えます。残った食品・包装・レシートは捨てず、保管方法を保健所へ相談し、原因確認のために食べ直さないでください。相談や受診を記録・保管のために遅らせないようにします。
下痢やおう吐がある間は、ほかの人の食事を作るのを控え、トイレの後は石けんと流水で手を洗います。

