ご飯・麺類は、作ったら早めに食べる。保存する分は小分けし、速やかに冷蔵・冷凍します。セレウス菌が作るおう吐型の毒素は、通常の温め直しでは取り除けません。
原因と症状
セレウス菌は土やほこりなど自然界に広く存在し、米などの穀類にも付いていることがあります。熱に強い「芽胞」を作るため、通常の加熱調理で生き残る場合があります。
日本で多いのは、食品の中で作られた毒素を食べて起こる「おう吐型」です。チャーハン、ピラフ、焼きそば、スパゲッティなどが原因になります。ほかに、食べた菌が小腸で毒素を作る「下痢型」もあります。
主な症状
- おう吐型:食後1〜5時間ほどで、吐き気、おう吐、腹痛。
- 下痢型:食後8〜16時間ほどで、腹痛、下痢。
時間は目安です。症状や直前の食事だけで、原因を決めつけないでください。
調理での予防
予防の三原則
この原因での注意点
作った後の保存
- 食べきれる量を作る。一度に大量に作り置きしないようにします。
- 保存する分はすぐに分ける。浅い清潔な容器に小分けし、速やかに冷蔵庫や冷凍庫へ。室温で完全に冷めるまで放置しません。
- 冷蔵後も早めに食べる。冷蔵・冷凍しても、すでにできた毒素を取り除くことはできません。長時間放置した食品や保存状態が分からない食品は食べないでください。
小分け保存の用品
日常の予防
冷蔵庫は詰め込みすぎず、冷気が通るようにします。食品は清潔なフタやラップで覆い、保存した日が分かるようにして早めに使い切ります。
庫内温度の確認
嘔吐物の片付け
原因が分からない嘔吐・下痢にも備え、素手で触れず、使い捨て手袋・マスク・エプロン、ペーパータオル、密閉できる袋を用意します。処理後は石けんと流水で手を洗います。
ノロウイルスなど別の原因も考え、嘔吐物処理の手順・用品を確認してください。塩素系漂白剤は物の消毒用です。手や食品には使いません。感染が判明している場合は医療機関・保健所の指示に従います。
受診の目安
おう吐・下痢があるときは医療機関へ相談し、飲める場合は少量ずつ水分を補います。水分がとれない、尿が少ない、血便、強い腹痛、症状が続く場合は受診を急いでください。乳幼児、高齢の人、持病がある人は早めに相談します。
意識がはっきりしない、呼びかけに反応しない、息苦しい場合などは119番です。自己判断で下痢止めなどを使わず、医師・薬剤師へ確認してください。無理に吐かせないでください。
食べた物と日時、発症時刻、同じ食事をした人の症状を伝えます。原因を確かめるために、残った食品を食べ直さないでください。症状がある間は、ほかの人の食事作りを控えます。

