卵では、加熱した卵と生卵・半熟卵を同じように扱えません。卵黄だけでも安全とは限らず、うずらの卵も確認の対象です。
つなぎ・衣・加工食品と卵の表示
マヨネーズ、プリン、ケーキ、パンのほか、ハンバーグのつなぎ、天ぷらやフライの衣、かまぼこなどに卵が使われることがあります。
同じ種類の商品でも、卵を使うものと使わないものがあります。料理名や見た目で判断せず、原材料を確認してください。
日本では、容器包装された加工食品の「卵」は、アレルギー表示が義務づけられる特定原材料です。原材料欄と「一部に卵を含む」などの表示を、買うたびに確認します。表示上の「卵」には、うずらなどの食用鳥卵も含まれます。
卵黄を食べた数時間後におう吐を繰り返す場合は、おなかに症状が出る別のタイプのアレルギーも考えられます。じんましんがなくても否定せず、医療機関に相談してください。
加熱の程度・卵黄・ほかの鳥の卵
溶き卵を塗ったはけ、フライの衣を付けたボウル、マヨネーズを取ったスプーンなどを通して、別の料理に卵の成分が混ざることがあります。これを交差接触と呼びます。
卵を扱った手・器具・作業台を洗い、卵を使わない料理とは保管、調理、盛り付けを分けます。必要に応じて専用の器具を用意してください。加熱や消毒だけで、卵の成分を確実に取り除けるとは限りません。
うずらなど他の鳥の卵には交差反応(似た物質に免疫が反応すること)があり得ます。一方、鶏肉や魚卵は卵アレルギーだけを理由にみんな同じように避ける食品ではありません。
卵の代わりに、食べられる肉・魚・大豆製品からたんぱく質をとることができます。ハンバーグのつなぎには、片栗粉などを使う方法もあります。
代わりに使う食品にも別のアレルギーがあり得るため、すべての材料を確認します。複数の食品を避ける場合や子どもの食事は、医師・管理栄養士に相談しましょう。
卵の原因を補足
即時型では卵白のたんぱく質が主な原因です。オボムコイド、オボアルブミンなどが知られています。卵黄でも反応が起こる病型があり、卵黄だけなら安全とは判断できません。
症状が出たときの対応
口やのどのかゆみ、じんましん、腹痛・おう吐などが現れることがあります。食べるのをやめ、本人を一人にせず、症状の変化を確認してください。軽く見える場合も、医師からの緊急時の指示に従います。
処方されたアドレナリン製剤(緊急薬)は医師の指示どおりに使い、救急車を呼びます。抗ヒスタミン薬はその代わりになりません。立たせたり歩かせたりせず、119番の指示に従います。薬の使用後に落ち着いても受診してください。
記録のために対応を遅らせず、可能なら食べた物・量・時刻と商品の表示を残します。緊急時の対応を詳しく見る(東京都)
検査・診断について
血液検査の陽性だけでは、食べたときに症状が出るとは決まりません。食事と症状の経過を医師に伝えます。必要な食物経口負荷試験(食品を食べて反応を確認する検査)は医療機関で行い、家庭で食べ直したり、少量ずつ慣らしたりしないでください。
よくある質問
卵黄だけなら食べられますか?
卵白が付着するほか、卵黄が原因になる病型もあります。卵黄だけを取り分ければ食べられるとは考えず、医師に確認してください。

