フグ毒|原因・症状・予防方法

フグと毒の警告イメージ。フグの素人調理は絶対にしない

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フグは自己流でさばかず、適切に処理された食品を選ぶことが大切です。フグ毒は通常の加熱調理ではなくならず、食後のしびれなどから重い麻痺に進むことがあります。

フグを食べた後、唇・舌・指先のしびれが出たら、すぐに医療機関へ連絡してください。息苦しい、話しにくい、歩けない、意識がおかしい場合は119番へ。フグを食べたことを伝え、様子を見て待たないでください。

目次

原因と症状

神経に働く自然毒

フグ毒の主成分はテトロドトキシンです。神経の信号が伝わるのを妨げ、しびれや麻痺を起こす毒で、動物性自然毒に分類されます。食品の保存中に細菌が増えることを主な原因とする食中毒とは、予防の考え方が異なります。

毒の強さや含まれる部位は、フグの種類や個体などによって違います。肝臓や卵巣などの内臓だけでなく、種類によっては皮や身にも毒があります。内臓を取れば残りは安全、とは判断できません。

しびれから麻痺へ進むことも

厚生労働省の資料では、症状は食後20分〜3時間程度で現れます。唇や舌、指先のしびれ、頭痛、腹痛、吐き気・嘔吐のほか、ふらつき、話しにくさ、手足の麻痺などが起こります。重症になると呼吸ができなくなり、命に関わります。

症状が出る時間や進み方には違いがあります。時間の目安から外れている、しびれが軽い、今は息苦しくないという理由で、安全と判断しないでください。

調理での予防

自己流で処理しない

  • 自分で釣ったフグや、もらった未処理のフグを、自己判断でさばいて食べない。
  • フグの処理は、地域の制度で認められた専門の処理者に任せる。
  • 家庭では、有毒部位が適切に除去された食品を、信頼できる販売店で選ぶ。
  • 種類や処理の状況が分からないものは、味見せず食べない。

食用にできる種類や部位は定められています。見た目が似た種類や雑種もあるため、図鑑やインターネットの写真を見比べるだけで、自分で可食部を判断しないでください。

加熱しても解毒できない

通常の加熱、塩もみ、水にさらす処理では、フグ毒を無毒化できません。煮る・焼く・揚げることを、未処理のフグや有毒部位を安全に食べる方法にしないでください。

細菌向けの「やっつける」を、そのままフグ毒に当てはめることはできません。家庭で毒を抜く手順や、安全にする加熱温度・時間を自己流で決めないことが大切です。

日常の予防

釣ったフグを人にあげない

自分では食べなくても、釣ったフグを未処理のまま人に渡すことは避けてください。「以前食べて平気だった」「少しなら大丈夫」といった経験も、別の個体や部位の安全を保証しません。

商品と回収案内を確認

購入時は、販売元、食品の表示、処理済みかどうかを確認し、保存方法と食べ方の表示を守ります。種類や処理の状況が分からない場合は、食べる前に販売店や保健所へ相談してください。

回収対象の食品は、自分で処理したり加熱したりして食べず、販売元などの回収案内に従います。養殖のフグという理由だけで、肝臓などを食べてよいわけではありません。

嘔吐物の片付け

片付けより救急対応を優先

フグを食べた人が嘔吐やしびれを訴えた場合は、まず医療機関への連絡や救急要請を優先します。本人に片付けをさせたり、片付けのために受診を遅らせたりしないでください。

原因の確認に役立つことがあるため、残った食品や包装、吐いた物の扱いは、医療機関・保健所の指示に従います。片付けが必要な場合は手袋などで直接触れないようにし、処理後は手を洗ってください。

原因が分からない嘔吐では、別の食中毒も考えます。一般的な片付け手順は、ノロウイルスの記事「嘔吐物の片付け」を参照してください。これはフグ毒を消毒で無毒化する方法ではありません。

受診の目安

軽いしびれでも待たない

フグを食べた後に、唇・舌・手足のしびれなどが出たら、すぐに医療機関へ連絡してください。息苦しさ、話しにくさ、歩行の困難、麻痺、意識の異常がある場合は119番へ連絡し、指令員の指示に従います。

無理に吐かせたり、自己判断で薬や酒などを飲ませたりしないでください。飲み込みにくい、意識がおかしい場合は、飲食物を口に入れないでください。本人が車を運転して受診することも避けましょう。

食べた物と時刻を伝える

フグを食べたこと、食べた時刻、症状が始まった時刻、食べた部位が分かればその情報、同じ物を食べた人の様子を伝えます。残った食品を再び食べず、包装やレシートなども保管し、提出・保管方法は保健所に確認してください。

同じフグを食べた人は、症状がなくてもそのことを医療機関へ伝え、対応を相談してください。

参考資料

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