ごぼうは、土を思わせる香りと、歯ごたえを楽しむ野菜です。
- ひびやしわが少なく、張りのあるものを選ぶ
- 泥をよく洗い、皮は厚くむきすぎない
- 料理に合わせて薄く切り、やわらかさを確かめて火を通す

- 分類:キク科の野菜。主に根を食べる
- 旬:一般に秋から冬。若採りの新ごぼうは春にも楽しめる。産地や種類で時期は異なる
- 味と香り:独特の香り、かむほどに感じる風味
- 食べ方:炒める・煮る・汁物にする
- 注目成分:食物繊維・カリウム
ごぼうの特徴と栄養
ごぼうとは
ごぼうは、土の中で育った根を食べる野菜です。細く切ると火が通りやすく、厚く切ると歯ごたえを楽しめます。料理に合わせて切り方を選びましょう。
種類と売られ方の違い
- 長いごぼう:細長い根が特徴。炒め物や煮物などに使います。
- 短いごぼう:根が短い種類もあります。長さだけで鮮度は決められません。
- 新ごぼう:若いうちに収穫したもの。やわらかな食感と香りを楽しめます。
- 泥付き・洗いごぼう:種類の名前ではなく、泥を残して売るか、洗って売るかの違いです。保存方法を使い分けます。
主な栄養素と食品成分
文部科学省の食品成分データベース「ごぼう・根・生」(食品番号06084)を確認しています。含まれる量は育った環境や調理で変わります。
食物繊維
体の中で消化されにくい成分です。便の量を増やすなど、おなかの調子を整える働きに関わります。ごぼうにも含まれます。 水溶性・不溶性の両方を含みます。
カリウム
ミネラルという栄養素の仲間です。体の水分バランスや、神経・筋肉の働きに関わります。ごぼうにも含まれます。
選び方と食べ頃
表面と張りを見る
- 表面のひびやしわが少ないものを選ぶ。
- しなびていない、張りのあるものを選ぶ。
- 洗いごぼうは、ぬめりや傷みがないか確認する。
- 一度に使う量を考え、長さだけでなく使い切りやすさも選ぶ目安にする。
買ったら早めに使う
ごぼうは、果物のように置いて熟すのを待つ食材ではありません。特に洗いごぼうや新ごぼうは、乾燥を防ぎ、早めに料理に使いましょう。
保存方法
泥付きは洗わずに保存する
使うまでは泥を洗い落とさず、紙で包み、直射日光を避けた涼しい場所に置きます。室内が暑いときや涼しい置き場所がないときは、包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室を使います。
洗ったもの・切ったものは冷蔵する
洗いごぼうや新ごぼうは、ラップなどで包んで野菜室へ。使いかけは表面の水気を拭き、切り口が乾かないよう包んで袋に入れ、早めに使います。商品の保存表示がある場合は、その案内を優先してください。
食べ切れない分は小分けにして冷凍する
- 泥をよく洗い、薄切りやせん切りにする。
- 水気を拭き、一度に使う量ずつ冷凍用袋へ入れる。
- なるべく空気を抜き、平らにして冷凍する。日付を書いておく。
- 汁物や炒め物には、凍ったまま使う。加熱時間はかたさを見て調整する。
色を抑えたい場合は切ってから短時間水にさらし、水気を拭いて冷凍します。冷凍しても品質は少しずつ変わるので、早めに使い切りましょう。
食べ方と下準備
泥を洗い、皮を厚くむきすぎない
- 流水を当て、清潔なたわしなどで土や泥を落とす。
- 傷んだ部分や硬い先端は取り除く。
- 皮が気になる部分は、包丁の背で表面を軽くこそげる。手を切らないよう、まな板の上で安定させる。
- 洗った後は、手やまな板、流しに付いた泥も洗い流す。
皮の近くにも香りがあります。白くするために、皮を厚くむく必要はありません。
水にさらすのは必要なときだけ
アクとは、苦味や渋味、色の変化などに関わる成分のことです。ごぼうは必ず長時間アク抜きをする必要はありません。香りを楽しむ炒め物や汁物は、洗って切ったらすぐ加熱できます。色や苦味が気になるときは、水にさっとさらして水気を切ります。
料理に合う切り方を選ぶ
- 斜め薄切り:ごぼうに対して包丁を斜めに入れ、厚さ1〜2mmに切る。炒め物やみそ汁に。
- せん切り:長さ4〜5cmに切り、縦に厚さ約2mmの板状にしてから、幅約2mmの細い棒状に切る。きんぴらに。
- ささがき:鉛筆を削るように、細長く薄い形に削る切り方。手が刃の進む先に来ないようにする。慣れない場合は斜め薄切りで代用できる。
ごぼうのレシピ
香ばしく焼く、甘辛くからめる、だしで煮る。それぞれの調理で、ごぼうの香りや歯ごたえを楽しめます。料理のカードから、材料と画像付きの作り方をご覧ください。
食べるときの注意
泥付きのごぼうに触れた手や道具で、そのまま食べる食品に触れないようにしましょう。調理前後に手と道具を洗い、ごぼうは食べやすいかたさまで加熱します。
かび、腐ったにおい、強いぬめりなど、傷みがあるものは使いません。加熱すれば傷んだ食材が食べられるようになるわけではありません。
食物繊維を一度に多く取ると、おなかが張る人もいます。食べ慣れた量から取り入れましょう。カリウムなどの食事制限を受けている人は、医師や管理栄養士の指示を優先してください。
よくある質問
皮は全部むいた方がいいですか?
泥や汚れをよく洗い、傷んだ部分を除きます。表面が気になるときは軽くこそげる程度で、白くなるまで厚くむく必要はありません。
切ったごぼうが茶色くなったら、食べられませんか?
空気に触れて成分が反応し、色が変わることがあります。切った後の変色だけで傷みとは決められませんが、色だけで安全とも判断できません。かびやぬめり、腐ったにおいなどがあれば使わないでください。
新ごぼうと普通のごぼうは違う野菜ですか?
新ごぼうは、ごぼうを若いうちに収穫したものです。やわらかな食感と香りが特徴で、洗って乾燥を防ぎ、早めに使います。
ごぼうだけを食べれば、おなかの調子は整いますか?
一つの食材だけで体調が決まるわけではありません。食事全体や水分、体を動かすことも大切です。腹痛など気になる症状が続く場合は、食材で治そうとせず医療機関へ相談してください。
張りのあるものを選び、泥付きと洗ったもので保存を使い分けましょう。皮を厚くむきすぎず、料理に合わせて薄く切ると、一人分の炒め物やみそ汁にも取り入れやすくなります。
参考にした資料
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食品成分は「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」の「ごぼう・根・生」(食品番号06084)を確認しました。料理の分量と手順は本記事用に構成しています。




